日本でのムートンの利用とはどういったものがあるでしょうか?
ファッション、カーアクセサリー、インテリアとして高級ラグやフリースと呼ばれる敷物類、シーツなど寝具類と多様な分野への利用が進んでいますが、あくまで家具やインテリアとしての利用素材との認識が強いのではないでしょうか?
欧米では、ムートンの利用にも歴史があり、
みなさんも、固い床の上で寝たときや、長く座り続けた時の手足、背中の痺れの体験はありますよね?
私たちの研究では、赤ちゃん特に新生児の毎度の夜泣きなどは、もちろんお腹がすいた(おっぱい)などもありますが、敏感なお肌がベビー布団の上での感覚が不快である事も重要なのではないかと考えています。
そういった背景があり、欧米では新生児の就寝にはフカフカのムートンに寝かしつける習慣があるのです。
夜泣きやぐずりが絶えない少し神経質な赤ちゃんで悪戦苦闘しておられるお母様方へ。
一度、MDMマスダのムートンフリース(ロングタイプがお勧めです)をご利用いただければと思います。
ムートンの持つ優れた特性は、医療現場や介護現場でも利用が拡大しています。
医療の現場では、リハビリ時に衝撃を吸収しながら、日常の動きを少しづつ取り戻す為のサポーターとして利用が拡大しており、各関節への負担を吸収するパーツ類に提供があります
ムートンの医療現場と介護現場で利用されるケーとして、今後も更に拡大するのが褥瘡(じょくそう)と呼ばれる難治性潰瘍(床ずれ)の予防です。
褥瘡(じょくそう)とは長期間ベッドに寝ている患者さんや車いすを利用している患者さんに多くみられる、いわゆる“床ずれ”と呼ばれるものです。痛みなどの知覚の低下した場合に発生しやすくなります。好発部位は骨と皮膚との間に加重がかかりやすいところで、仙骨(せんこつ)部(おしりの中心)、坐骨(ざこつ)部(座ったときにあたるおしりの両脇)、大転子部(横になるときにあたる腰の部分)などです。圧が長時間加わることにより、その部位の血行が悪くなり、皮膚・皮下組織まで傷害されます。また、ずれにより生じる力も褥瘡の原因となります。
これらの症状は、特に寝たきりのお年寄りなどに多く見られますが、やはり長期間の同じ姿勢や固い寝具によって悪化が見られる事から近年の介護用品では、オーストラリア産メリノ種サポート用羊毛ムートンは色々な繊維製品の中で最大の吸湿率・低反発性のムートンシーツによる軽減を図る事が拡大しています。
ムートンの持つ天然のバネが体と寝具の圧力を低減し、血行を促進。さらに摩擦も低減しながら、体から放出される湿度も調節できる素材はムートンをおいて他にありません。
もちろん入院患者の使用するベッドにも、このムートンシーツが導入されれば看護上の褥瘡(じょくそう)管理も大幅に低減されるはずなのですが、コストの問題からなかなか難しい部分もあります。
大切な家族のお早い回復を、MDMムートンのシーツでお助けしたいと私たちは研究を進めてまいります。